空調工事とは

空調工事とは、室内を快適な空間にする空調設備に関わる工事のことです。例えば、エアコンの取り付けの際は、室外機の取り付けや電気工事、配管工事などを行うことがあります。このような、エアコンを動かすために行われる工事は全て空調工事に含まれます。ボイラーやヒートポンプ、換気設備などの新設や取り換え、その際に必要となるダクトや配管工事も空調工事となります。

空調工事のメリット

空調工事には以下のようなメリットがあります。

・光熱費を削減できる

古い空調設備を使っていると、光熱費が高くなります。そのため、省エネ効果の高い最新の空調設備にするだけで、大幅な光熱費削減につながります。最新の機種にしただけで、光熱費が半分ほどになったというケースもあります。

・安全性を確保できる

空調設備の工事は、建物の安全を確保するために必要な要素となります。不具合が発生した時の対応をせずに放っておくと、後に重大な事故を引き起こす可能性があります。「空調設備が古くなっている」「最近空調の調子が悪い」などのお困りがある場合は、空調工事をして、建物や従業員・お客様など建物に訪れる人の安全性を確保しましょう。

・企業や店舗のイメージアップにつながる

企業や店舗の空気・温度が快適だと、仕事の取引相手やお客様など、訪れる人に良い印象を与えられます。さらに、定期的な空調のメンテナンスは節電や安全性の確保ができるため、省エネや安全にも配慮している企業・店舗とみなされ、イメージアップにつながるでしょう。

・快適に仕事ができる

古い空調のままだと、「空調の効きが悪くて暑い」「運転の音が大きくて気になる」「変な臭いがする」など従業員のストレスになり、仕事に対するパフォーマンスが下がることがあります。このような場合、空調を新しくするだけで、機能が上がって運転音が静かになり、快適に仕事ができるようになるでしょう。

・Co2を削減できる

最近作られた空調設備は、古いタイプよりも効率が良くなるため、少ない電力で快適な空間になります。古いタイプから新しい空調設備にするだけで電力を抑えられて省エネになり、Co2削減にもつながるでしょう。

間取りを考慮する

空調設備は、間取りによって適した形や台数、工事する場所などが変わります。フロアが狭ければ露出型が、フロアが広ければ冷暖房などの効率が高い天井埋め込み型の空調設備がおすすめです。また、仕切りや壁が多いと、快適な空間にするために空調設備の数を増やす必要があるでしょう。このように、テナント・店舗では、間取りに適した空調設備を考えることがポイントです。

熱負荷を計算する

熱負荷とは、建物内部の温度を保つために必要な熱量のことです。熱負荷は、窓やドアから入ってくる外気や太陽光、室内の熱などで変化するため、店舗の広さ・収容人数・提供するサービスなどから算出します。熱負荷は、工事業者などに相談して決めることができます。

適した機能を備えたタイプにする

テナント・店舗内の快適さは顧客満足度に影響するので、フロアの空間を十分に整えられる機能を備えた空調設備にすると良いでしょう。提供するサービスによっては、冷暖房や換気・空気清浄だけではなく、脱臭・消臭などの機能を備えたタイプや、運転音が静かなタイプにする必要もあります。訪れる人が居心地の良さを感じてもらえるようにするため、空調設備の機能をよく考えて取り入れましょう。

内装に合うものにする

選んだ内装と合わない空調設備にしてしまうと、内装のデザイン性を下げることがあるので、内装と調和するものを選びましょう。例えば、天井埋め込み型にすると、壁面のデザインに影響しにくくなります。また、色や設置場所を工夫すれば、内装のデザイン性をさらに高められます。空調設備は内装を邪魔しないようなレイアウトにして設置しましょう。

メンテナンスをしやすい場所に設置する

空調設備はメンテナンスのことを考慮して設置すると、電気代削減・故障防止につながります。そのため、メンテナンスしやすい場所に設置することもポイントの1つです。また、フロアに対して大きすぎる空調設備にすると、メンテナンスの手間が増えるため、サイズをよく考えて設置すると良いでしょう。専門業者にメンテナンスを依頼しなければ対応できないタイプもあるので、前もってメンテナンス方法や頻度などを確認することをおすすめします。

料金相場

店舗を空調工事する際の料金相場は、「1台約10万～100万円」が一般的です。空調設備は、本体価格が形によって変わるため、工事費用に幅があります。特に、天井埋込型なのか、露出型なのかで料金に違いが出ます。以下は、2つのタイプの料金相場です。

・天井埋込型（ダクト、カセット）…1台約30万～100万円
・露出型…1台約10万～30万円

上記の料金は、室外機や工賃も含まれています。天井埋込型タイプの場合、天井に穴を開けて配管をつなぐ作業があるため、その分露出型タイプよりも工賃がかかります。店舗が小規模の場合は、一般的家庭用の壁掛け型エアコンにすることができます。業務用よりは機能面が下がるものの、サイズが小さくなった分だけ本体価格も安くなるため、費用をなるべく抑えたい場合は本体のタイプをよく考えて設置すると良いでしょう。

内訳

店舗を空調工事する際の料金の内訳は、下記の通りです。

・空調設備の本体価格…形や機能性で費用が変わります。
・養生費用…養生とは、天井や壁など、工事する場所の周りが傷つかないように保護することです。
・材料費…配線や配管、固定金具などです。
・本体の取り付け費用…空調設備を壁などに設置する費用です。
・室外機の取り付け費用…天井や屋根に設置する場合は、追加費用が必要になります。
・真空引き費用…室外機をつないだ空調設備の内部を真空にする際の費用です。
・天井や壁の穴開け費用…配線を繋ぐために、天井や壁に穴を開ける費用です。
・諸経費…交通費や通信費などが含まれます。

このような内訳は、見積もり書で詳細に記載されず、「空調設備工事費用」としてまとめられる事があります。

空調工事業者を探す際は、上記の料金相場と見積もりを比較して、適正な価格で工事してくれるところを選ぶと良いでしょう。また、当社は東京都東久留米市を中心に、幅広い地域で活動する空調工事業者です。店舗での工事などに豊富な実績があり、お問い合わせからアフターフォローまで自社で一貫して行っています。1台からご依頼可能で、機種や設置位置のご相談ももちろん承っております。店舗の空調工事は、株式会社ACE設備までお気軽にご連絡ください。