業務用エアコンの掃除・クリーニング。家庭用と違う?規制はある?徹底解説

2024.01.17

業務用エアコンの掃除やクリーニング、いわゆるメンテナンスに関してのルールをご存知でしょうか?
家庭用と違うのか?意外に知らないことが多いはず。

今回の投稿で徹底解説します!

■実は業務用エアコンには、点検やメンテナンスについて法律があります

実は、多くのお施主様が意外に感じるかもしれませんが、業務用エアコンは家庭用エアコンとは異なり、法律でメンテナンスについてのルールが決められています。なお、一般的な掃除やクリーニングに関しての法的ルールはありませんので、手順やチェックポイントについて後ほど説明します。

では、業務用エアコンのメンテナンスにおける法律について、具体的に見ていきましょう。

業務用エアコンのメンテナンスについての法律で、確認したいのは「フロン排出抑制法」というものです。正式名称は、フロン類の使用の合理化及び管理の適正化に関する法律と言います。
業務用エアコン冷房、冷蔵装置にはフロンガスが使用されていて、これが温室効果ガスであるため法律を通じた管理・規制がなされているのです。
ポイントは、業務用エアコンなどの機器ユーザーにも点検や漏えいに関して報告義務を課すなど、厳しい内容であることが挙げられます。

■フロン排出抑制法における、業務用エアコンユーザーの義務は?

次に、業務用エアコンのユーザーが注意すべきフロン排出抑制法におけるメンテナンス上のルールを具体的に確認しましょう。

ポイントは大きく2つあります。

1つ目は、エアコンの管理者自身、具体的に言えばお施主様サイドで3カ月に1回以上の頻度で行う「簡易点検」です。これは、点検者に特別な資格要件などは求められません。

2つ目は、一定規模以上の業務用エアコンについては、有資格者による定期点検が必要になります。
具体的には圧縮機定格出力が7.5kW以上の業務用エアコンが対象になります。
点検義務を怠った場合、行政指導や勧告、命令などを経てもなお違反状態が続いた場合、50万円以下の罰金が規定されているため注意が必要です。
しっかりと、使用するエアコンの仕様を確認し、どのような点検が必要かを把握しておきましょう。

■業務用エアコンの日常的な掃除方法は?家庭用エアコンとの違いはある?

フロンの点検では法律上のルールがありましたが、日常的に実施する業務用エアコンの掃除には規制はありません。
もっとも、業務用エアコンの掃除と言うと、専門的な知識や技術、あるいは道具が必要なのではないかと思うかもしれません。ガンコな汚れを落とす場合は、当社のようなプロに頼って欲しいですが、日常的な掃除は、お施主様自身でもできます。
むしろ、こまめに掃除をするほうが、業務用エアコンを末永くお使いいただけます。

■業務用エアコンの掃除のポイントとメリット

業務用エアコンでは、分解洗浄を行う場合はプロの手を頼ることになりますが、フィルター、グリルなどはお施主様でも掃除ができます。
業務用エアコンを定期的に掃除することで、特に次の2つのメリットが生まれます。

(1)業務用エアコンの長寿命化

フィルターやグリルに付着した汚れ、ホコリによって業務用エアコンには負荷が生じます。場合によっては異常や故障の原因にもなり得るため、これを掃除で取り除くことで長寿命化が期待できます。

(2)業務用エアコンの省エネ性維持

業務用エアコンのフィルターが汚れていると冷暖房の効率が下がります。反対に、消費電力は上がります。省エネ性能を維持し、建物やオフィスのランニングコストを低減させようと考える場合、定期的な掃除は必要です。

■業務用エアコン、掃除のときに使う道具は?

業務用エアコンで日常的に掃除を行う場所はフィルターとグリル、吹き出し口などです。そのため、家庭用エアコンの掃除で準備する道具とほとんど同じと考えれば差し支えありません。

次のような道具があれば掃除が捗ります。

・雑巾:業務用エアコン本体表面のホコリなどを掃除するときに使用

・掃除機:フィルターに付着したホコリを除去する際に使用

・ブラシ:例えば歯ブラシなどで、フィルターのホコリをこそげる際に使用

・ハンディーモップ:細い繊維でできたダスターがあるとホコリを除去しやすい

■業務用エアコン、掃除の手順解説

フィルターや吹き出し口に限ってみれば、業務用エアコンの掃除手順は、家庭用エアコンの掃除とあまり違いはありません。難しく考えずに、定期的に掃除をするという姿勢で臨みましょう。

以下が、具体的な手順になります。

(1)業務用エアコンの電源を切る

掃除前に、必ず業務用エアコンの電源を切っておきます。稼働させた状態で掃除をするのは絶対避けてください。掃除をする人が怪我をするかもしれませんし、業務用エアコンの故障につながる可能性もあります。電源を切るため、オフィスの稼働時間外で実施することも検討する必要があります。
可能であれば、ブレーカーを落としての作業が望ましいですが、業務用エアコンは、ブレーカーの場所を探すのが難しい場合があります。例えば、屋上に設置している室外機に付随しているケースもあります。場所がどこかわからない場合は、電源がしっかりオフになっていることを確認して掃除しましょう。

(2)吹き出し口やグリルの掃除

まず、室内に露出している業務用エアコンの吹き出し口やグリルを掃除します。目立ったホコリがある場合は、ハンディーモップや掃除機を活用して除去します。その後、固く絞った雑巾で拭き掃除を行います。
ポイントは故障につながる可能性もあるため、エアコン内部の掃除は行わないこと、洗剤などは使わずに、固く絞った濡れ雑巾を用いることです。定期的に掃除を行えば、このようなやり方でも十分キレイになります。

(3)フィルターを取り外して掃除する

業務用エアコンのパネルを開けると、多くの機種ではフィルターが露出します。そのフィルターを取扱説明書にそって取り外し、ホコリを除去します。掃除機やハンディーモップを用いて取り除きましょう。
定期的に掃除をしていれば、これらの道具を用いることで十分キレイになります。必要に応じてブラシを使い、凹凸に引っかかったホコリも除去します。

(4)必要に応じてフィルターの水洗い

掃除機やハンディーモップでホコリを取り切れない場合は、水洗いをします。たわしなどでゴシゴシ洗うのではなく、水の勢いを借りてホコリを洗い流すようにして、必要に応じて引っかかったホコリをブラシで取りましょう。洗った後はしっかり水気を切って、乾燥させます。

(5)フィルターの取り付け

洗い終わったフィルターを取り付け直し、パネルを戻して掃除の完了です。

エアコン内部までしっかりと掃除をしたい場合は、当社などプロにご依頼の上、分解洗浄をしてください。業務用エアコン内部の洗浄は、適切なやり方でないと故障につながるので注意が必要です。ご注意ください。

■まとめ

これまでまとめた内容が、業務用エアコンのメンテナンス、掃除についての解説です。
もし、掃除やクリーニングなどの方法で不明点や疑問があればプロにご相談ください。必要に応じてお見積りを作成し、ご対応いたします。

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